アナタだけのお姫様
着替えている間、どんなことなのか考えてみたけど、全く分からなかった。
店長が異動、クビ、傷心旅行、じさ……
とにかく店長絡みで、イイお知らせなら万々歳なんだけどね。
「んで、なんスか? 速報っていうのは!?」
自販機でミルクティーを買いながら問いかける。
――あの日、侑也からもらって以来すっかりハマってしまった。
「実は……店長が辞めました!!」
「……まじッスか?」
なんていうか……想像してた事が現実になるとびっくりっていうか?
信じられないみたいな難しい気持ち。