アナタだけのお姫様

「うん。なんか辞表届け出したってウワサ!」


 クビになる前に自分から行動に出たって事か?


 まぁ……嬉しいけどさ。


「だからぴよ! これからは気にしなくていいんだよ、店長の事」


「だね」


 声のする方を振り向くと、そこには裏口から入ってきたばかりの侑也がいた。


「ゆーやがなんかしたんでしょ?」


「いや、俺は何もしてないけど……ね」


 な、なんなんだその含み笑い。


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