アナタだけのお姫様

「でも家でのんびりしてればいいのに。出勤までまだまだ時間あんじゃん」


「理沙の言うとおりかもねぇ」


 ――ん?


「家が好きじゃないから。ま、お手伝いさんくらいしか家に居ないし暇なんだよね」


 なんか……一瞬だけ、侑也の笑顔がくもった様な気がしたんだけど……。


「ここでダラダラするのもまた一興、でしょ」


「なーるほど」


 理沙は気が付かなかったのかな。


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