アナタだけのお姫様

「侑也も行くの!!」


「えぇ?」

 侑也がどんな顔をして驚いてたかなんて知らない。


 だってあたし既にひなに向かって走り出してたんだもん!


「ひなぁ!!」


 思い切りひなの胸にダイブ……というより抱きつく。


「……えっ?」


「何?」


「だれ?」


 ひなの声とかその周りの奴らの声とか無視――


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