アナタだけのお姫様

「ふふっ。嘘だよ。俺の双子の妹で、日和だよ」

 
「嘘かよー!」


「つーか双子!? 似てなくね!?」


 背の低い子が‘ビックリした’って呟いたのを、あたしは聞き逃さなかった。

 
 どうせならずっと騙されたままでよかったのに。


「ほら、日和。挨拶して?」


「二階堂日和」


「もう。なんでそんなぶっきらぼうに言うの」



 あたしの気持ちなんて分からないくせに!


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