アナタだけのお姫様
「あ……侑也がいんじゃん!」
またバイクにも乗れるって考えたら、いきなり楽しみになってきた。
単純ってわけじゃないんだからね!
「もしかして忙しいかな」
侑也だって出し物があるだろうから、来てくれるか不安になってくる。
メールを送ってから返事を待つ間、何も手につかずそわそわしてしまった。
『一時間後に行けるっぽいから、着いたら連絡するよ』
なんて返事が来たときには、思わず飛び上がるほど喜んじゃったし……。
迎えに来てもらい、後ろに乗ってる間も終始ご機嫌になっちゃって自分が自分じゃないみたいだった。