アナタだけのお姫様

 メイドに渡されたメニューを見ると、いつも飲んでるような紅茶や、食後のデザートの名前などがズラリと並んでいた。


 どうやら結構本格的らしい……。


「あたしねー、ウヴァでミルクティーにして。デザートは本日のケーキってやつでいいわ」


「それじゃぁ俺はディンブラでアイスティー。バターたっぷりのクッキーも一緒にもらえるかな」


「かしこまりました」


 ひなに微笑まれたそのメイドが、やけにうっとりしていたのが凄く気に食わないんですけど?



 ってゆーかひなも王子スマイル炸裂させなくていいっての!!


「ねー! いい加減教えてよ」


「ふふっ。日和はせっかちさんだね。見て分かるとおり、ここは執事&メイド喫茶だよ」


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