アナタだけのお姫様

「ほら、そんな顔しないで?」


「だって……ひな今日帰り遅いんでしょ?」


「打ち上げに参加しないわけにはいかないからね」


 夜遅く帰るなんてヤダ。


 バイトでさえ嫌な気持ちになるのに……。

 
「アノコも居るんでしょ?」


 ――思わず、そんな一言が口から出てしまっていた。


 ひなは誰の事か分からない様子だったけど……分からなくていいよ?


< 191 / 525 >

この作品をシェア

pagetop