アナタだけのお姫様

「お、日向……と彼女?」


 あたし達が入れる番になった時、目の前の男が声を掛けてきた。


 まぁ、ひなが参加してる店だから知り合いが居て当たり前なのか……


「日和、ご挨拶してあげて」


「二階堂日和です」


 目の前の男はちょっと首を傾げたあと、納得したように頷いた。


「妹か!」


 なんて言ったあと、あたし達の繋がれた手を見てくる。


「妹……じゃないのか」


 だから繋がないほうがいいって言ったのに……。


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