アナタだけのお姫様


「日和。遅刻してもいいの? 今日バイトでしょ、起きて」


「だ……から……もうちょっとだけっつってんだろーがぁ!?」


 布団を跳ね返す勢いで起き上がると、あたしに声を掛けてきたその人はニコニコしてる。


「おはよ、日和」


 モナリザの微笑みよりも素敵なスマイルを出してくるこの王子は、あたしのお兄ちゃん。


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