アナタだけのお姫様
第十章 願いは叶う
「ねぇ、学園祭どーだった?」
数日後――バイトが終わった後、理沙があたしに問いかける。
「どうもこうも……なんかヤな女が居た」
「あんたからしたら女は皆イヤでしょ」
まぁ、そうなんだけどそうじゃなくて!
「ひな君って呼んでる女が居たんだよね」
「ウッソ! まじで?」
理沙には、他の女にはひなって呼ばせない事を話してあるんだ。