アナタだけのお姫様


 ――その後、侑也のバイトが終わるまで待って、三人で外へ出ると一人の男がポツンと立ってた。


 不審者みたいで警察呼ぼうとしたけど、侑也が慌ててあたしを止めた。


「ひよこ……いくらなんでもビックリするって」


「す、すまん」


 だって暗い中に佇んでたら変な人以外ありえないじゃん!


「まぁ……ぴよらしくて面白かったけどね」


「とりあえず自己紹介。俺の友達の、徹」


「ども! とーるって呼んでくれて構いませんぞ」


 なんだその喋り方?


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