アナタだけのお姫様

「ほら、日和おいで」


 ベッドに座ったひなと向かい合うように座る。


 このベッドで飛んだりはねたりして遊んだ事が、つい昨日のことのように思えてくるから不思議。


 あれから沢山の時間が過ぎたのにね。


「お話、なーに?」


「うん……今日みたいな事はしないって約束してほしかっただけだよ」


「つまり?」


「ふふっ。分かってて聞いてたりする?」

 
 なんでもお見通しか……


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