アナタだけのお姫様

「遅くなるって言われててもやっぱり大事な日和のことだから心配になっちゃうんだ」


「分かってる。充電はちゃんとして、常に連絡が取れる状態にする」


 これってあたしが前にひなに言ったことと同じ……かも。


 なんかで凄い遅くなっちゃって、しかも充電切れてたひなに対して言った言葉。


「よし、よく出来ました」


 なんで頭を撫でられてるだけなのに、こんなに良い気分になるんだろう。


 ひなの手には魔法が宿ってるんじゃないかって、非科学的な事考えちゃうよ。


「それで……久保君の友達は良い人だった?」


「うん! 男だったけど、侑也と同じ位良い奴だった」


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