アナタだけのお姫様

 長い長い大人のキスをした後、ひなはゆっくりと、あたしをベッドへ寝かす。


 これから何が始まるかなんて――あたしでも分かるよ。


「ひなは……あたしの事好き?」


「うん、ずっとずっと昔から大好きだよ」


 ‘一人の女として’好きかなんて、怖くて聞けない。



 分かっていても、聞きたくなんてない。


 女心って……恋って、こんなにも複雑なの?


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