アナタだけのお姫様
「一人で考えてモヤモヤしてるよりかは良いと思うけど」
「でも真実が分かって心が打ちのめされなければ良いけどね」
「いいからゆーやに連絡してみたら?」
言われたとおり、とりあえずメールを入れてみる。
数分後に返事が来たので見てみると、意外にもオッケーしてくれた。
――数日後、あたしは侑也と二人だけで渋谷の町へ繰り出していた。
っていうのも、本当は理沙もいるはずだったんだけど風邪でダウンしたらしい。
「可哀想だよなー」
「ホントだよね」
せっかく侑也とお出かけできるはずだったのにね。