アナタだけのお姫様

「日向の事……諦めれば?」


「うるさい」


「あぁ、はいはい……お姫様」


 だから……ひなとかぶるって……


 そうやって頭を撫でるところもかぶるんだってば……


 ふと、侑也があたしの頬に口付けをする。


「なっ――! 何すんだよ!!」


「何って……タオル受け取らないから涙拭いたんじゃん」


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