アナタだけのお姫様
「ぴよさ、バイト終わったらご飯食べに行こうよ。ひな君来ないんでしょ?」
「オッケー」
ひなが迎えに来ない日は、理沙と一緒に居る事が多かった。
高校の頃よりも親密になって、ちょっと不思議な感じ。
喋る事といえば、たいてい高校の時の話とか、ひなの事……。
ガールズトークって何時間でも出来るのが面白いよね。
「ダルいけどやるか」
店長に聞こえないようにボソッと呟くと、気を引き締めてホールへ出る。