アナタだけのお姫様

 ――トントン、という音と同時に、侑也がビシッと姿勢を正す。


「はーい」


「失礼します。こちらアップルパイと……ミルクティーをお持ちしました」


「さんきゅー山下さん」


「……お構いなく」


「ごゆっくり」


 扉が閉まると同時に、まただれる侑也。



 なんかコント見てるみたいでウケる。


 しかも山下さんが持ってきた飲み物は大好物のミルクティー。


 なんかちょっと狙った?


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