アナタだけのお姫様
第二章 双子の休日


「ん~」



 ふと目を覚まし、軽く伸びをする。


 クリーム色の壁に掛けてある、鳥カゴのようなデザインの時計に目をやると時刻は十二時を指していた。


「……?」


 ほんの一瞬だけ、思考が停止する。


 今日バイト何時からだっけ――数分考えたけど、休みのはずだ。


 週に二、三日位しか働いてないのに、なんか調子が狂う。


< 29 / 525 >

この作品をシェア

pagetop