アナタだけのお姫様
イヤっていうか……
「嫌とかじゃなくて決められてるんだよ!?」
「そうだよなー、でも仕方ないんだよ」
は?
「そういうもんなの! 社会ってのは」
「なんか大人ぶってるし……」
「大人ですから!」
「あ……だから当初、あたしの事知ってるって言ったの?」
「いつの事!?」
「バイト先で、毒舌なとこも全て知ってるって言ってたじゃん! その時には既に婚約者って知ってたんでしょ?」
きょとんとしながらも必死に考えてる侑也って、マジ笑えてくる。