アナタだけのお姫様


 日和に見送られながら家路へと急ぐ。



 大学へ向かうまで、俺は自室で勉強をしなくちゃいけないんだ。


 成績は常に五番以内――それが、父親との約束。
 


 そして……それは俺のワガママでもあったんだ。



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