アナタだけのお姫様


「……おかしいな」


 いつもなら、とっくに出てきてもいい時間なのに、日和は中々来なかった。


 痺れを切らした俺は、日和に電話をかけたが――何回かコールが鳴った時に裏口から物凄い勢いで日和が出てきた。


 ……なんか、髪の毛乱れてるけど……


「ごめんね!?ミルクティーじゃなくて侑也と喋ってた!」

 
 あぁ……それは妬けるよ、日和。

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