アナタだけのお姫様

「ご馳走様でした!」


 小走りでホールに行く途中、廊下に置かれている甲冑や天使の像が勝手に目に入ってくる。


「せめて統一しろよクソ親父」


 こういう物達や庭の花とかが綺麗に保たれているのは、それ専属のお手伝いさん達がいるから。




 山下さんとは違って、部屋を用意されてる訳じゃないから毎日出勤してくるらしい。


 今まで数えられる位しか会った事がないから、それ以上の事は分からないんだけど。

 

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