アナタだけのお姫様

「べっつに正直なんでもいいよぉ~」


 ギャルみたいな彼女は、梶裕子。


 もちろん苗字で――というか大学内での友人は皆苗字で呼ばせてもらってる。


 日和と同じ女の子なのに、どうしてこうも違うんだろう?

 
 ――日和がお姫様すぎるのか?


「あたしも……合わせる」


 やけに背の低いこの子は、西塚ゆめ。


 小動物系でも狙ってそうな服装や顔立ちの彼女とは、つい最近、バイト先が同じだって事を知った。

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