アナタだけのお姫様

「映画に出てきそうだね……」


 俺の家に着くやいなや、彼女は目を丸くしながら言った。



 褒めてるのか引いてるのか分からないけど、とりあえず家の門をくぐる。


「ね、日和ちゃんは居ないの?」


「バイトに行ってるからね。何か気になるの?」


「あっ――ううん!」

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