アナタだけのお姫様

 ――おいおい立ちっぱかよ。


 そこはキッチンの横にある台だったから明らかに立ち作業だった。



 ‘立ったほうがこれは早いからさ’とか、本当にそうとは思えないんだけど。


 仕方無しに黙々と作業を続けていると、ふとお尻に何かが触れた感じがした。


「……」


 後ろを振り返るが、誰も居ない。


 横には今通り過ぎたばかりの店長が居るけど両手に荷物を抱えていたのでありえないはず。


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