アナタだけのお姫様


「それじゃ……もう連絡しないから……」


「うん、ありがとう――あぁ、そうだ! 今度からあだ名で呼ぶのやめてね」

 
 にっこりと笑う俺に、彼女はまた唇を噛み締めた。


 なんで態度が豹変したのか絶対に見抜けないとは分かっていても、やはり多少は怖かった。


 バラされそうになったら……もみ消せばいいだけの事。


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