アナタだけのお姫様

「さすがに日和遅いな」


 あれからリビングで日和の帰りを待っていても、一向に帰ってこなかった。


 連絡を入れても返ってこないし、電話にも出ない。


 ――ちょっとやりすぎてしまったか?


「山下さん。俺、門のところで日和待ってみるよ」



 一言告げ、温かい格好で日和を待つ。

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