アナタだけのお姫様


 でもさすがに約束を破った事を許すわけにはいかないから、優しくも厳しい口調で問いただす。


「日和、聞いてる?」


「うるさいって!! マジで!!」


 ――悲しかった。

 
 俺に怒鳴る日和なんて初めてだったし、そんな顔も見たことがない……。


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