アナタだけのお姫様


 だけど――そんな事をしてしまえば、日和は俺から離れるのがもっと遅くなってしまう。


 それに、俺も日和から離れられなくなってしまう……



「はぁ……まぁるい月だ」



 空を見上げると、月が俺をあざ笑っている様に見えて……


 俺はその場に泣き崩れた。


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