アナタだけのお姫様


「うん、あと三日後。……日和は俺を避け続けてるんだよね」


「まぁでも見送りくらいは来るだろ?」


 俺は、黙って首を横に振った。


 日和が俺を避けるなんて今までになかったから……これで俺達は終わり。


 ――始まってもいないけれど、なんて思ったら笑えてくる。


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