アナタだけのお姫様



 そうこうしてる内に、ひなの部屋にたどり着く。


 何回かノックしたけど返事が無い……やっぱり寝てるのかも。


「ひなぁ?」


 ゆっくり扉を開けると、いつものひなのニオイがあたしの体内に流れ込んでくる。



 ハァハァ……いいにおい……っじゃなくて!


「ここが噂の、天使の寝顔が見られる場所ですか?」


 なんて冗談をかましつつもゆっくりと部屋へ入る。


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