アナタだけのお姫様
「そろそろ休憩に来るだろうから仲良くしてあげてね。んじゃ、お疲れ様~」
「……はい」
それを言いにわざわざ来たのか?
だったら別にタバコ吸わなくても良かったんじゃないか?
いくら換気扇回してても、嫌なニオイって中々消えないんだからさ。
「とりあえず着替えて帰ろう……ひな終わってるかな」
更衣室に行き、ロッカーを開けて携帯を取り出す。
薄いピンクの携帯には、ひなとお揃いのストラップが沢山ついている。
メールが二件来ていたので確認すると、ひなと理沙からだった。