アナタだけのお姫様

「そろそろ休憩に来るだろうから仲良くしてあげてね。んじゃ、お疲れ様~」


「……はい」


 それを言いにわざわざ来たのか?



 だったら別にタバコ吸わなくても良かったんじゃないか?


 いくら換気扇回してても、嫌なニオイって中々消えないんだからさ。


「とりあえず着替えて帰ろう……ひな終わってるかな」


 更衣室に行き、ロッカーを開けて携帯を取り出す。


 薄いピンクの携帯には、ひなとお揃いのストラップが沢山ついている。


 メールが二件来ていたので確認すると、ひなと理沙からだった。


< 77 / 525 >

この作品をシェア

pagetop