アナタだけのお姫様

「ごめんね!? ミルクティーじゃなくて侑也と喋ってた!」


 荷物を自転車のカゴに入れ、キーを差し込む。


「名前で呼び合う仲になったの?」


「え、ううん。そういうわけじゃなくて……」


 ひなは歩きで来てくれたらしく、あたしの自転車の前に乗る。


「ほら、乗って」


「うん……」


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