霊務
【バカ再びー12】


その霊は
何かに反応するかの
ように、
一歩一歩こちらに
近付いて来た。








その歩き方から、
完全に様子がおかしい
ことが窺える。








そして…

その霊は、
恐ろしい顔付きで
喋り始めた。









「今からお前達に制裁を
与えに行く……
覚悟しておけ…
ヒーーヒッヒッヒッ!!
うぎゃあああ!!」










一言そう言うと、
その霊は高笑いを
しながら、
成仏していった…









その一連の出来事に、
全員が息を飲んだ…









「あ、姉御……
い、今のは…?」








サキは青くなりながらも
その問いに答えた。








「これが、
音楽室に居る霊の
特殊能力だよ……」







一同はそれを聞き
改めて自分達のレベルの
違いを、
思い知らされた。










「今のが合図だ……
ヤツらが来るぞ……」










それが、
ヤツらの宣戦布告として

今、戦いの火蓋が切って
落とされたのだ
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