霊務
【ヤツらとの戦い!ー31】


「キッ!キサマ!!!」







仲間を燃やした
ファイアに、
サキは怒りを露わにした







「ヒッヒッ火ッヒッヒ!
そう怒るな。
すぐ仲間のとこに
連れて行ってやるからよ」








炎の蜃気楼は、
また化学室へと元に
戻った。








パチ!パチ!パチ!







どこからか拍手が
聞こえた。








「スッゴ~~~~い!!
今のが噂の
ユニバーサルジャパン?
凄いアトラクションだね!!!」







一人だけ大喜びの礼子に
ファイアが顔を向ける。








「ほう……
貴様がさっきの衝撃波を
出した、
レベル10の霊だな?」







あれだけの騒ぎ、
気付かないハズはない。








しかし、
あの凄まじい
台風の様な衝撃波を
見たファイアだが、
余裕の笑みを
浮かべている。







「ヒヒ火……
お前は俺に勝てないよ…
絶望しながら死ぬといい」







負けず嫌いの礼子は
その言葉にカチンときた








「勝てない?
いい気になってるな若造

我の力見せてやるぞよ」







ふざけているのか
本気なのか
礼子は変なセリフを
吐いた。








「ヒヒっ…愚か者め」







ボボウ!!







ファイアは手をかざし、
炎の玉を飛ばしてきた!








礼子はスッと
息を吸い込み、
またも大声で叫んだ。








「キャアアアアアアア!!!!!!!」








ドゴン!!!!!!!







その巨大な衝撃波は
ファイアの火の玉を
かき消し、
敵に迫った!!







それでもなお、
ファイアは
不敵な笑みを浮かべて
いた…
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