霊務

【初仕事ー７】


ジジ………ジジジジ！






カメラの様子が変なのを
気にせず、
現像した写真をジワジワ
写るのを眺めていた。







すると、その風景が鮮明に映し出されるごどに、
徐々に井上君の顔色が青くなる。







「どーしたの？井上君？」







一人の女の子が近付き、
それを見て固まる。






「おいおい、なんの冗談だよ？」







…と、次々に集まり、
写真を見た途端固まる
（同じ事の繰り返しで、
見てて少し面白い）






するとオッサンは礼子を
見て、目を疑った。






「あれ！礼子君…！？
キミ昇級している…！
なんで？」







オッサンの目は特別で、
その霊の昇級レベルが
分かるのだ。







だが、さっきまで新人
だった昇級レベル平社員の礼子が、
何故か一つ昇級が上に
なっている。







「どうゆうことだ！」







オッサンはメガネを
クイクイとし、
かけ直すものの目に狂い
はない。







オッサンがふと
若者を見ると、
まだ全員固まっている。







「そんな簡単に、
心霊写真ごときで恐怖
エネルギーが貯まる
ハズはない！
どんな風に写ったとしても…！
どれ、見せなさい！」







オッサンは若者達の
間から、写真を覗いた