霊務
【礼子と愉快な仲間達ー2】


その頃学校内では、数名の霊達がスタンバっていた。







「うひひ、なんか今向こうから声がしたなあ」






「そうだなあ~。
どうやらまた人間達が
来たみたいだな」






「よし、今回はみんなで脅かしてみない?」







「いいね、ソレ賛成!」






…と、霊達は人間が来る
のを待ち構えていたが、
何かが向こうから走って
近付いて来ていた。






残念ながらそれは、霊達
の獲物の人間ではなく、
礼子が走ってきているのである。





「ぎゃーーー!!!!!!!」






突然、仲間の霊が
叫び出した!






「どうした!何があった!!」






奥から次々と叫び声が
迫ってくる。






「う、うわあ!!」






見ると、礼子は首が先程
の状態で、後ろに曲げたまま走っていた。







「うわーーバケモンだあ!!!!!」






皆が皆、
その異形さに驚き、
あまりの恐ろしさに
泣き出す者までいた。






そんな学校の霊達は一時

大パニックになったのであった…
< 23 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop