霊務
【礼子と愉快な仲間達ー6】


「サキね!
あたしは礼子、ヨロシクね!!」





手を差しだそうとすると

後ろからオッサンがやってきた。





「ハアハア…
礼子君、だめじゃないか
勝手に校内に入っちゃ」





「あ、オッサン遅いよ~
私、今友達できたんだ!
この子」





オッサンはサキを見ると
ヒイイ!っと
雄叫びをあげた。





「バ、バ、バ、バカ!!

この人は係長クラス級に
偉い人だぞ!!」





オッサンが焦るのも無理はない。





なぜならサキは、この
オッサンより位が上で
あるのだから。





でもそんなこと礼子は
お構いなし。





「へえ!
サキ凄いんだね!
私も偉くなるよう頑張ろう!!」





「れ、礼子君!
す、スミマセンでした~」





オッサンは礼子の手を
引くと、出口に向かった






「ちょっとあんたら、
どこ行くんだい?」




「この子は校内担当の霊
じゃない、まだ新人の霊なんです~
失礼しました~!!」





オッサンは逃げるように
セリフを吐きながら、
礼子を連れて外に
飛び出した
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