霊務
【礼子と愉快な仲間達ー9】


そんな大事にも拘わらず
オッサンは平然としながら答えた。






「はいはい、礼子君
もういいから」







すると顔が半分溶けた
礼子はケロッとして言う。







「えへ。
あんまり面白くなかった?」







その素振りにオッサンは、頭を抱え呆れている。







「ハア…礼子君。
霊は朝日浴びたって
溶けないよ。
まったくバカなことを
考えるんだから…
(だいたい、体を自由に
変化させるには何年も
霊務してるベテランの
霊しかできないのに、
なんでこの子はできるんだろう)
ブツブツ…」






「オッサン、ブツブツとうるさいよ。
ストレス社会で苦労してるのね~
ハゲるよ?」







果たして、幽霊もハゲるのだろうか…
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