霊務

【死んじゃった！ー４】


ボン！







煙と共に、その机に
熊のような大男が現れた







「わあ！
すごいアトラクション！
どんな仕掛けなの？」







礼子は、
大喜びで拍手をしている








「あ～～ゴホンゴホン。
おい……」








大男はチラッと
メガネのオッサンに目を向けると、
オッサンは慣れたように話し始めた。








「え～っとキミね。
チョット言いにくいんだけど、キミはもう死んでるんだよ」








「あ、それ古いよ～～
しかも、間違ってるし
正確には
「お前は、もう死んでいる」だよ！
確か、何かのマンガだよね？」








死を否定するでもなく、
そう返されたのが初めてなオッサンは、少し困惑気味だ。








「あ～～……あのね。
キミみたいに死を認めたくない霊は、何万人と見てきたけど
やっぱ自分の死を認めないとね…
しばらくは認めたくないだろうけど…」