霊務
【ヤツらの存在ー5】


礼子は考えた。







イヤ、考えずに言った。









「そんな霊、
あたしがブッ殺して
あげるよ」








こら!礼子君!
女の子がそんな言葉遣い
するんじゃない…と
言う前にサキが言葉を
吐く。









「それは無理だ…
いくら伝説の三人を
追っ払ったアンタでも、
相手は人間でなく
恐ろしい霊だから、
今度ばかりは不可能だ…」








絶望の縁に立たされて
いるサキに、
オッサンは聞いた。







「ここにそんな強力な
霊がいるのですか?
でも殺されるなんて
大げさですぞ!
サキさんのレベルは6の係長でしたね?
では相手は7~8の部長クラスですね。
まさかこんな学校に
そんな偉いお方が居た
とは…」







普通廃校くらいなら、
サキ位のレベルの霊も
珍しい。








それが、
部長クラスなんて………








そのくらいのレベルは
廃館や廃病院くらいしか
いないのだから
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