霊務
【ヤツらの存在ー9】
冷静さを取り戻した
サキは、
今一度、礼子に確認を
する。
「アンタ本当に美術室に
行ったのかい?
ヤツらは居なかった
のか?」
礼子はよく考えて
みたけど、
別に思い当たる節も
なかった。
「うん、なんか変な札の
せいで、
前が見えてなかったし。
なんかカンカン釘打つ
音はしたけど、それが
悪い霊かな?」
「いや…
それはおそらく五寸釘の
山田だろう…」
礼子だけが美術室に入り
偶然ヤツらに
居合わせなければ、
隠し通せたかも
しれないが、
人間の山田が入ったら
必ず証拠は残るハズ。
現に山田は釘とワラ人形
忘れているし。
もう人間が入ったことは
ヤツらも知ってることだ。
「夜明けだ…」
サキは窓の外を見つめ、
日の光りに、
悲しげな顔をする。
「…きっとこの日が
落ちたら、アタイは
殺されるだろう…」
この次の夜に、
ヤツらは制裁しにくる
だろう。
遠くを見つめるサキに
礼子は声をかけた。
「サキ。
よく分かんないけど、
みんなで力合わせて
戦おう!!
こんなに頼れる仲間が
いるじゃない」
すると
他の霊も騒ぎ始めた。
「そうでっせ姉御!!
相手が社長でも、うちら
で追っ払いましょう!
ここにいる全員、姉御と
死ぬ覚悟で命かけます!」
「お前達…」
サキはそんな部下達に、
心をうたれた。
「さあサキ、頑張ろう!
力を合わせよ!」
みんなの言葉に押され、
サキは戦う覚悟を決めた
「うん…ありがとう…
…よし!みんな!
あたいについて来てくれ!」
サキは勇気を振り絞った
夜にはヤツらと決戦だ!
冷静さを取り戻した
サキは、
今一度、礼子に確認を
する。
「アンタ本当に美術室に
行ったのかい?
ヤツらは居なかった
のか?」
礼子はよく考えて
みたけど、
別に思い当たる節も
なかった。
「うん、なんか変な札の
せいで、
前が見えてなかったし。
なんかカンカン釘打つ
音はしたけど、それが
悪い霊かな?」
「いや…
それはおそらく五寸釘の
山田だろう…」
礼子だけが美術室に入り
偶然ヤツらに
居合わせなければ、
隠し通せたかも
しれないが、
人間の山田が入ったら
必ず証拠は残るハズ。
現に山田は釘とワラ人形
忘れているし。
もう人間が入ったことは
ヤツらも知ってることだ。
「夜明けだ…」
サキは窓の外を見つめ、
日の光りに、
悲しげな顔をする。
「…きっとこの日が
落ちたら、アタイは
殺されるだろう…」
この次の夜に、
ヤツらは制裁しにくる
だろう。
遠くを見つめるサキに
礼子は声をかけた。
「サキ。
よく分かんないけど、
みんなで力合わせて
戦おう!!
こんなに頼れる仲間が
いるじゃない」
すると
他の霊も騒ぎ始めた。
「そうでっせ姉御!!
相手が社長でも、うちら
で追っ払いましょう!
ここにいる全員、姉御と
死ぬ覚悟で命かけます!」
「お前達…」
サキはそんな部下達に、
心をうたれた。
「さあサキ、頑張ろう!
力を合わせよ!」
みんなの言葉に押され、
サキは戦う覚悟を決めた
「うん…ありがとう…
…よし!みんな!
あたいについて来てくれ!」
サキは勇気を振り絞った
夜にはヤツらと決戦だ!