霊務

【ヤツらの存在ー１８】


「あ！
コラ待てオヤジ！！」







…と礼子は追いかけた！







そのまま走りながら
礼子は首を真逆に向け
サキに言った。







「そんじゃあねサキ！
夜には必ず戻るから、
それまで昇級しとくね！」







そのまま走り去って
しまった。







「最後の最後まで怖い
走り方するね、あの子…」








でも本当に、
一つでも昇級して
くれたら嬉しいのに…








霊達はそう思っていた。








まだここまでは
トントン拍子で
これたかもしれない。









しかし、
霊の天才童子と呼ばれた
サキでさえ、
レベル６までは簡単に
上がれたが、
そこからレベル７に
上がることが容易でない








とにかく、
今の能力だけでも
１日で使いこなせる
ようになればいいと
サキは願っていた。






…………








礼子は走り続けていた。








街に射す、朝日が眩しい








ヤツらを倒すため、
さあ、修行の開始だ！！