霊務
【有り得ないー9】


外に出たオッサンは
早速礼子に説教。








「礼子君!!!
君は鬼か!悪魔か!
両親になんつうことを!」








「いいじゃない、
今は仲間が大事よ。
位をあげないとサキ達が
殺されちゃう!!!」







礼子はワアっと
泣き出してしまった。








そうか…
仲間が大事なんだな…



良くないが、
両親を犠牲にしてまで
位をあげようと
したんだな…









オッサンは
チョッピリ感心した。








「キャハハハ!
でも2人の慌てぶり
面白かった!!
昔から恐いの苦手な
両親だったんだ!」







「礼子君……
やっぱり君
楽しんでるだろ……」











そーいや、脅かし文句の
ネギのこと。









この子、ネギが詰まって
死んだんだった。

(正確には、
納豆に入っていた
ネギの食い過ぎによる窒息死)







なんとマヌケな……








「しかし、
お父様やお母様大丈夫
かね?
病院に行くみたいだった
けど…」








「え?そうなの?
2人共、
健康だけが取り柄なのに
病院なんて変なの。
そこで待ち構えて、
また脅かそうかな?」








「止めなさい」








オッサンは冷静に
突っ込んだ
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