ふわふわ
おそろい
『蒔の髪柔らかいね』
「榊もふわふわじゃん」
お互い視線はテレビに向けられている
けど私の左手は榊の髪に触れて
榊の右手は私の髪に触れている
「アイロン使えばみんなこんな感じだよ」
『んーん。蒔の髪質が良いからだよ』
榊は可愛いらしく褒めるから
余計照れる。
「榊だって、すごく柔らかい髪質」
『…一緒だね。蒔と俺の髪』
っ言って、ちょっとして
おそろい
とつぶやいた榊はやっぱり可愛い。
にゃあ
「すずちゃんおいで」
もっとふわふわな毛の長い猫のすずちゃん。世界一可愛い
「すずちゃーん」
とすずちゃんの体中に顔をうずめる。ふわふわな毛たちがくすぐったい
『蒔はすずに似てるね』
すずちゃんが私に似てる、ではないらしい。
『すずの毛みたいな髪』
と言って私の髪を指に絡めた
『すずみたいにくっつくのが好き』
と言って頬と榊の手が重なった
温かいようで冷たい
私はうっとり安らかになる。その顔は顎を撫でられた猫、特にすずちゃんの様だろう
ちらりと榊を見たら
「榊もふわふわじゃん」
お互い視線はテレビに向けられている
けど私の左手は榊の髪に触れて
榊の右手は私の髪に触れている
「アイロン使えばみんなこんな感じだよ」
『んーん。蒔の髪質が良いからだよ』
榊は可愛いらしく褒めるから
余計照れる。
「榊だって、すごく柔らかい髪質」
『…一緒だね。蒔と俺の髪』
っ言って、ちょっとして
おそろい
とつぶやいた榊はやっぱり可愛い。
にゃあ
「すずちゃんおいで」
もっとふわふわな毛の長い猫のすずちゃん。世界一可愛い
「すずちゃーん」
とすずちゃんの体中に顔をうずめる。ふわふわな毛たちがくすぐったい
『蒔はすずに似てるね』
すずちゃんが私に似てる、ではないらしい。
『すずの毛みたいな髪』
と言って私の髪を指に絡めた
『すずみたいにくっつくのが好き』
と言って頬と榊の手が重なった
温かいようで冷たい
私はうっとり安らかになる。その顔は顎を撫でられた猫、特にすずちゃんの様だろう
ちらりと榊を見たら