青い過日
「なんであんたがここにいるの?」


振り返るとそこには…山代千晶がいた。


「や、山代さん…。」

「遼と待ち合わせてたの?」


マズい…。


「違うよ!たまたまパフェ食べたくて来たの…。本当に。」


「あれ、千晶、まだいたの?」


遅れて出て来て遼が言う。


「遼…、この子のこと、待ってたの?」

「そうだよ。」

「りょっ…。」

「俺、唯が好きなんだ。だからもう俺のことは諦めて。」

「…!」


千晶は顔を赤くして怒って帰ってしまった。

どうしよう。

誰かに話すだろうか。


「唯、ちょっと付き合って。」


呆然とするわたしの手を引き、遼は歩いていこうとする。


「遼…!やめて!」


わたしは力を込めて振りほどいた。
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