【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
episode1:朝
チュンチュンッ
明るい光が差し込む朝。
鳥の囀りが私の耳を掠る。
「ん…」
瞼の内まで入る光の眩しさで、私は目を開けた。
あぁ…久しぶりにあの夢を見た。
朝からツイてないなぁ。
「ほんっと…いつまで経っても、嫌な夢…」
私は真っ白な天井に、無表情なままため息を吐いた。
するとノックの音が聞こえ、
ガチャ
「昴様、おはようございます」
執事である神田(カンダ)が、いつも通り燕尾服に身を包み、凜とした雰囲気を醸し出している。
「あぁ…おはよう、神田」
神田は私の執事で、信頼あるかなりのエリート。
「起きておられたのですね?」
そしてこの私が、
桜木 昴(サクラギ スバル)
今年高1の15歳。
桜木財閥の次期後継者だから、執事もいるわけです。
「うん、ちょっと嫌な夢見ちゃっ…」
ドタドタドタドタ、ガチャッ…!!
はっ!!こ、この音は………(汗)