【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜

そして今。
寮の私の部屋に、皆で集まっている。

「……やる気あんの?アラタ」

数学にて、ただ今アラタをしごき中。

「だってよ〜…何回公式聞いても、頭に入んねぇんだよ〜…」

シャーペンを口と鼻の間に挟み、アヒルになっているアラタに私の額の血管がピキッと浮き出た。

「だからっ!Xを移項させるの。わかる?」

もう一度きちんと公式を教えた。

「えぇ〜?でもさぁ〜Xはさ〜きっと故郷から離れたくねぇと思うんだよな?いきなり引っ越しさせるなんて可哀相だろ〜?やっぱり、Xはここ、つまり左辺に居てぇんだよ」

うんうん。と自慢げに言うアラタ。

確かにそうだよね〜



…なんて言うわけねぇだろっ!!

Xはとにかく田舎から離れたくて、都会に行ったんじゃコノヤローッ!!(怒)

コイツはバカ過ぎて相手に出来んわ。

私、職務放棄致します。



< 234 / 460 >

この作品をシェア

pagetop