【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
そして今。
寮の私の部屋に、皆で集まっている。
「……やる気あんの?アラタ」
数学にて、ただ今アラタをしごき中。
「だってよ〜…何回公式聞いても、頭に入んねぇんだよ〜…」
シャーペンを口と鼻の間に挟み、アヒルになっているアラタに私の額の血管がピキッと浮き出た。
「だからっ!Xを移項させるの。わかる?」
もう一度きちんと公式を教えた。
「えぇ〜?でもさぁ〜Xはさ〜きっと故郷から離れたくねぇと思うんだよな?いきなり引っ越しさせるなんて可哀相だろ〜?やっぱり、Xはここ、つまり左辺に居てぇんだよ」
うんうん。と自慢げに言うアラタ。
確かにそうだよね〜
…なんて言うわけねぇだろっ!!
Xはとにかく田舎から離れたくて、都会に行ったんじゃコノヤローッ!!(怒)
コイツはバカ過ぎて相手に出来んわ。
私、職務放棄致します。